*2004年8月撮影
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牛街清真寺*
*牛街清真スーパー等
 牛街の様子
吐魯番餐庁
広安門内大街
北京の西南に位置する牛街は、996年に世界でも有名なイスラム寺院の一つである、”清真寺”ができた為、それからずっとイスラム教徒(回教徒)の多くすむ街として有名です。今でも回教徒”回民”とよばれる人たちが多く住んでいるところです。

私が一番尊敬する作家、中薗英助氏の作品に”北京飯店旧館にて”という本がありますが、そちらによると、1930年代当時、広安門大街にはいると、あたり一面中央アジアの香りにつつまれ、駱駝の隊商と出会ったり、西域出身者たちの同郷会館をあちこちにみることができたのだそうです。甘粛会館、新疆会館・・・というように。もちろん今ではそれらの会館はほとんど消えてなくなってしまっていますが・・・・。

私が留学にきた89年当時は、この牛街の通りはとてもせまい通りでした。両側に木が生い茂って薄暗かったのですが、ごちゃごちゃとした感じの中にも不思議な静けさをかもし出していて、そして道行く人々は皆漢民族とは違う彫りの深い顔立ちをしてる人々ばかりだったので、とても異国情緒のある通りでした。

現在は、都市開発で辺りはすっかりマンションが建ち並び、細かった路地裏も見事に整備され、美しかった街路樹もほとんどもなくなって妙にあっけらかんとしたさばけた明るい感じの通りとなってしまい、昔の面影はあまり残していません。

でもいまだに回民の人が多く住んでることには変わりないので、回教徒をあらわす小さな白い帽子をかぶった男性が歩いていたり、回教徒御用達のスーパーなどが並んでいます。
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