福岡 隠れキリシタン紀行
レンガ造りの圧倒的な美しさを誇る『今村カトリック教会』。隠れキリシタンの村としてこの今村が紹介されてる”奇跡の村 佐藤早苗著 河出書房新社”をみた時から、いつかいってみたいと思っていた場所でした。
 
ここ今村のキリシタンの起源は、およそ1561年頃。1551年豊後にザビエルがきて以来、大友宗麟らによって領内に瞬く間にキリシタンが広がっていったので、残された文献などから今村にも1560年代にはすでに信者がいただろうという説が有力なんだそう
その後島原の乱勃発から更なるキリシタン弾圧と迫害を受けるようになり、それでも信仰を捨てなかった人々は隠れキリシタンとなり潜伏して300年もの間信仰を守っていったのだそうです。

後1867年、再びカトリック布教に来た神父らにより今村キリシタンは発見されます。そして潜伏期間に変わってしまった教えから新しくカトリック教徒に生まれ変わった今村の人は、ドイツのカトリック信者の献金を得て、1913年ロマネスク様式で赤レンガのこの立派な教会を建てます。設計、施工は当時教会設計で有名な鉄川与助。国内のレンガ造りの教会として大変貴重な存在だそうです。              
今村カトリック教会:福岡県三井郡太刀洗町字今
↑日の光に、ステンドグラスの優しい色合いが浮き出されてとても美しい。
どこもいま掃除したばかりのようにぴかぴかで、信者の方がこの教会をとても大切に、そして大事にしているのが伝わってきます。
↑100年もたってるとはおもえないほどしっかりした造り。床板もきれいに磨かれていました。
↑中は立派な木造造り。どっしりとした厳かな雰囲気。内部の聖絵もフランス製です。
←マリア観音像。

マリア様を飾れなかったので中国の観音様をマリア様にみたててお祈りをしていたのだそう。

教会の資料室にて。
←木製のすずり。
一見普通の硯だけれど、裏をひっくりかえすと十字架が刻まれています。        →  
教会の資料室にて。
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