23 NOV 2005
張群家
←300年の歴史ある古い民家を改造してつくられたここ張群家。張群さんという蘇州出身の美しい女性オーナーが開いているまさに隠れ家レストラン。よって場所も住所もお知らせできません。笑

骨董風のテーブルが一組しかおけない四畳半くらいのスペースですが、そこには独特な彼女のワールドが広がっています。まずそのセンスのよさに脱帽。せまい空間を知的に演出してて、安らぎを感じる空間。お洒落なんだけれど、まるで知りあいのお宅をたずねたような気軽さも感じれらます。1日1卓しかうけつけないそうですが、1テーブルしかないのでそれもうなずけますね。
こここそ究極の”私房菜”です。

お客が自分達だけしかいないし、オーナーは近くにいて何かと世話を焼いてくれるので、すごくリラックスできます。それに自分たちの真後ろにあるキッチンからは、せわしなく料理が次々と作られていってる音が聞こえてきて、とてもアットホーム。
非常にこだわりのある彼女、一度お店が簡単な内装をした後に予約をしようとしたら、”しばらくはペンキの匂いが充満して皆さんに心地よく食事してもらえないから予約は遠慮したい”と断るほど、完璧なもてなしを第一に考える徹底ぶり。

事前に予約が必要で、最低消費は200元から。食材はすべて蘇州からとりよせるほどのこだわりよう。
この日も蘇州からとりよせたお茶請けが、私たちの来る時間をみはからって用意されていました。豆菓子とさくらんぼ、梅の塩漬け。酸っぱくておいしい!         →
←前菜は、万年青(日本名:オモト)という南の野菜とマメの炒め料理、クラゲのあえもの、川魚の燻製、鴨肝、きゅうりの和え物。すべてとても繊細な味。

特にキュウリの和え物は、吟味に吟味を重ねたキュウリだけを使ったあえものなので、みずみずしい味が口いっぱいに広がる何とも繊細で爽やかな味です。

こちらは蘇州の黄酒。初めから生姜をいれて暖めてあるので、味も柔らかい→
お料理はすべて蘇州の家庭料理です。

←こちらはひき肉とエビを餡に、湯葉でくるりとまいて蒸したお料理。
本物の笹の葉を下に敷いて一緒に蒸してるとかで、湯葉にほのかに笹の香りがうつっていて、清清しい味。

一口食べるとさっぱりとした湯葉の口当たりの中から、それこそジュワ〜っとジューシーなおいしさが流れ込んできます。美味!
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