25 FEB 2005
「倣膳飯荘」北海公園の中の宮廷料理
故宮の裏に位置する北海公園。その公園の中にある宮廷料理の老舗が、ここ「倣膳飯荘」(倣は人偏に方)。北海公園は、1000年以上の歴史があり、北京の重点文物保護単位に指定され、明、清時代には皇帝の御園とされていた場所。清の乾隆帝は、北海公園内の瓊華島に景観の見事な”猗瀾堂”をつくり、そこで本を読んだり詩を書いたり、皇后と一緒に湖を眺めたりしたのだそう。

倣膳飯荘は、もともと、1925年に、宮廷の厨房”御膳房”にて使用人をしていた趙仁斎と息子の趙炳南が、当時の厨房のコックであった趙永寿らを雇って始めた茶荘だったそう。宮廷の厨房”御膳房”の料理を真似してつくっているので、お店に”倣膳”という名前をつけたのだそうです。最初は北海公園の北岸に店を設けていましたが、その後国営となり、1959年現在の場所である瓊華島に移り、乾隆帝が建てたという”猗瀾堂”や”同寧斎”などの重要建築物を利用してレストランとして経営されています。
←公園入口から回廊が続き、その回廊を当時の衣装を着た小姐に連れられながら歩いていきます。
夕方は、湖の景色がいちだんと美しい。

こちらが、入口内部の様子。
中庭を囲んでたくさんのお部屋が用意されています。→
←天井からはアンティークな提灯がさげられ、提灯には、当時の美しい女性たちの絵が描かれています。     →
←宮廷でのみ使われていたという食器を、再現して使用しています。
皇帝の象徴、黄色と龍をモチーフに豪華絢爛に飾り立てられた室内。→
北京市北海公園内

пF010−6401−1889
宮廷料理の御馳走へ
日々のエッセイへ