4 AUG 2007
皮影展
皮影「ピーイン」は、中国の民間芸術。これら皮影をつかって、いわゆる影絵芝居をするのが「皮影戯」とよばれているもの。皮影戯は、精巧に作られた人物や背景などの人形の影をスクリーンに映し出して、歌なども交えて演じられるお芝居。

皮影戯で使われる「皮影」は、ロバや牛や羊などの皮で作られていますが、登場人物以外に、植物や家具などの背景も同様にして作られています。
今回その皮影展が北京美術館で開催されていました。 2000年以上の歴史をもつ皮影ですが、明、清の時代は皮影が非常に発展した時期なのだそう。

当時の王府では、すごいところだと大金をはたき衣食住をあたえて皮劇芸人を育てたりしていたのだとか。そこまでではなくても王府お抱えの皮影劇団をもっていたりしたのだそうです。

山西、河南、四川、湖北 等中国各地にそれぞれの特色をもつ皮影があり、今回の展示会にはそれら各地の素晴らしい皮影が一同に集まっていて華やか!
←こちらは昔の小説のなかにでてくる水の中の妖怪をモチーフにした皮影。なんか可愛らしい。
こちらは『三国志』の三顧の礼の場面を表現した皮影。建物の屋根も周りの木々も本当に精密に作られていて色合いも美しく人形の表情もリアル!→
←これは有名な『西遊記』のなかの一場面『大閙天宮』に使われた皮影。
孫悟空の表情がまたよく出来ているんですよね・・。

こちらも水妖の一つ。これはちと恐そう・・。→

私は自分でもいろいろコレクションしてるほどの皮影好きですが、この展示会では普段みることができない様々な皮影をみることができて、さらにまたいろいろと欲しくなってきました!笑