日本人墓地公園
シンガポール・マラッカ紀行
←こちらは1891年にできた、主に第二次世界大戦以前にシンガポールでなくなった日本人を埋葬する、東南アジア最大の『日本人墓地』。

元々は、当時娼館やゴム園を経営して成功した二木多賀次郎が、自ら所有していたゴム園の一部にからゆきさんの遺骨を葬ったのが始まりで、からゆきさんの共同墓地として設けられたのだそう。

”サンダカン八番娼館”を読んで以来、いつかここも訪れてみたいと思っていましたが、今回やっと来ることができました。

けっこう遠いのかと思いきや、オーチャードロードから車で約20分くらいで到着。シンガポールは北京の朝陽区と同じ大きさなんだとか。
←面積約3万u、墓標数910基といわれている墓地。

園内にはロシアからの帰途船中で死去した二葉亭四迷の碑や、南方軍総司令官だった寺内寿一の墓などもありました。

毎年シンガポール日本人会によって慰霊祭も行われ、日本人学校の子供達による清掃も年一回されているそうです。            →
住宅街にあるからか周りはひっそりとしていますが、園内はすごく明るくてきれいに整備されています。

来ている人はさすがに誰もいませんでしたが、きちんと手入れされてありたくさんの緑とプルメリアなどの花々に囲まれた色鮮やかな墓地でした。      →
からゆきさんのお墓、二葉亭四迷の碑へ