15.SEP.2004
もともと西四にあった、180年の歴史ある老舗の山東レストラン”同和居”が、1994年三里河に移動。市内からすこし離れていますが、老舗なのでいついっても混雑してる人気のレストランです。入口の看板の字は溥傑によるもの。

ここの名物はなんといっても”三不粘”。同和居が発祥の地といういわれもありますが、実際は、1934年王府井に開業したレストラン”承華園”が発祥なのだそう。1939年には倒産してしまったそうですが、当時の文芸界、軍関係や政界の要人に愛されたレストランだったとか。当時この承華園の名物料理に
芙蓉鶏片というスープがあり、毎日大量の卵白を使用する為、余った卵黄の使い道に困っていたそう。そこであるコックさんが考えたのが、その卵黄をたくさん使ってつくったデザート”三不粘”なのだそうです。
名前の由来は、お箸にも、お皿にも口の中にもくっつかないということから
三不粘とついたのだとか・・・。
←前菜に頼んだ、中国風冷奴。香春豆という野草の刻んだものが上にのってます。
ほろ苦く春先にしか出回らない野草です。

柔らか筍の素揚げ。      →
からっと揚げてあるので、シャキシャキ感があり、塩味でおいしい♪
←鶏のぶつ切り肉の煮込み。唐辛子がいっぱい入っててスパイシーでめちゃめちゃ辛い!!

烏魚蛋(烏賊の卵巣の腹面にある分泌腺)をゆでてスライスした物が入った酸辣湯。→
酸っぱくて辛い味付けのスープなので、
烏賊の生臭さはまったくなく、飲みやすい。
←これがその三不粘。
卵黄液に粉と砂糖を加えてから、鍋で油とともにゆっくり時間をかけてかきまぜながらつくる、非常に職人技のいる料理。

しかし、いくらくっつかないといっても要は油をまぶしてあるようなものなので、食べ過ぎると胸焼けします・・・(笑)。
      同和居飯庄

西城区三里河月壇南街乙71号
пF010−6851−3616
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