上華厳寺、下華厳寺、善化寺
大同紀行
大同市内にあるお寺、上華厳寺と下華厳寺。はじめは、遼代に華厳宗の寺院として建てられたそう。もともとは、ひとつのお寺だったそうですが、分裂してしまい、今でもそれぞれ独立した寺院の形を保ってます。

←こちらは上華厳寺。上華厳寺は、今大同で唯一、お坊さんの住んでるお寺なんだとか。
←上華厳寺の屋根の両峰にある鴟尾。魚の尾をデザインした飾りですが、木造建築において一番怖い、火事を防ぐための祈りをこめた飾りなんだそうです。魚は水の中で水を自在に操れるので、火事の時も火をけしてくれるだろうことから、鴟尾は火から守ってくれる象徴なんだとか。
大雄宝殿は、中国最大の仏殿だそうです。 →
木造建築の建物は、非常に簡素だけれどどっしりと立派で、みるものを圧倒させます。   
←こちらは下華厳寺。入口から、中庭に置かれた仏像がぴったりの位置で拝むことができるんですねえ。計算された造り。
→こちらは、”東洋のビィーナス”といわれる
「脇侍菩薩」。本物は写真不可なので絵葉書にあったのを載せてます。郭沫若も褒め称えたといわれている像で、当時の民家の16歳の少女をモデルに彫られたそう。
当時の女性の美しさを表しているといわれ、微笑む仏像は多くてもこの「脇侍菩薩」のようにちらっと歯をみせて笑ってるのはとても珍しいそう。残念ながらそこまでこの写真だとはっきり見えませんが・・。
体が斜めに傾いてるのは、仏様に対して敬ってる姿の為なんだそうです。
↑こちら善化寺は、唐の時代に開元寺として創建され、金時代に再建されて、明時代に今の名前になったという非常に歴史のあるお寺。

大同は5世紀ここに都があった関係で、当時の文化古跡がたくさん残されているんですねえ。中でもここ善化寺は非常に有名なのだそうです。