黄土高原 ヤオトン
大同紀行
←大同市内から、懸空寺にいくまでの道すがら広がるのは黄土高原。50メートル以上の土の高さがあると高原といえるのだそう。本当にまっ黄色の土。

粘り気のある土なので、じゃがいもとかしか育たなく、土ばかりの乾燥した厳しい自然環境の中で生まれたのが、夏涼しく、冬暖かい、ヤオトンという土を掘って地下につくられた住居。
↑ただ、今はあまり土を掘って地下に住居を作る方法をとるところが少なくなってきたらしく、帰り道私達がみかけた村?!は、ほとんど地上に造られた住居でした。でもこの辺の奥には、まだまだそういうヤオトンが数多くのこっているそうで、一度そこにはいってしまうと所在がほとんどわからなくなってしまうそう。

黄土高原に残るヤオトンは、地下に潜伏したい人とかが隠れるにはもってこいの場所なんだとか。
大同に行く前にたまたま読んでいた、辻原登さんの”ジャスミン”という小説の中にも、この黄土高原のヤオトンがでていて、偶然ではあるのだけれど、小説の中でイメージしていた世界とまったく同じで少し不気味でした。ここで生活しろっていわれたら、今の私には絶対にできないと思う・・・。
←彼女らは、ここにくる観光客にお土産をうることで生計をたててるようで、私達の車が止まった途端にわーっと近づいてきました。この売りつけ方がハンパじゃなくしつこい!!
子供達もそばを離れませんよ・・・。